それぞれの人生

それぞれが別々の人生を生きる。たとえ家族であっても。

親の都合で子供の人生の大事な部分を犠牲にすることがあってはならない。一方の配偶者の都合で他方の配偶者の人生の大事な部分を犠牲にすることがあってはならない。

人生の大事な部分、それは当人のアイデンティティであり、その中身は幼少時の思い出や友人である。

幼少時の人生の激変は避けたい。激変は、忘却を強要する。当人の時間の感覚を狂わせる。

やむを得ない理由による変化の場合にも、思い出や交友関係をできるだけ保ちたい。その方法はさまざまであろう。

人は思い出と親しい人びととのあいだでの相互承認のなかで生きている。このアイデンティティをどこまでも尊重したい。

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